2025年5月18日|「迷い」から始まる経営の革新──行政書士としての“問い”の力
こんにちは。行政書士の岩上です。
今日は朝から、複数の経営者の方とミーティングが続きました。
経営管理ビザ更新、永住ビザへの変更、経営改善、事業再構築……経営者の方々の悩みは本当に多岐にわたります。
でも、いざ直接お話ししてみると、どの方にも共通して流れているものがあります。
それは、「本当にこれでいいのだろうか?」という“迷い”です。
ある経営者の方は、会社の売上も伸び、社員も増え、順調に見えるのに、
「最近、仕事が楽しいと感じなくなってきた」と、静かに打ち明けてくれました。
別の方は、「永住権申請のために赤字を回避しなきゃいけない」と分かっているものの、
「一番やりたい事業は今は利益が出ないから、どうしても投資できない」と葛藤されていました。
私はこういうとき、あえてすぐに“アドバイス”を返すことはしません。
書類や法律の話はもちろん大切ですが、
その前に「今、この方が本当に大切にしたい“何か”は何だろう?」と自分自身に問いかけます。
そして、時にはそっと質問を投げてみます。
「今、やりたいことや気になっていることは何ですか?」
「迷いがあるとしたら、それはどんな部分でしょう?」
すると、経営者の方々はふっと肩の力が抜けて、
自分でも気づいていなかった本音を語り始めてくれるのです。
行政書士という仕事をしていると、「制度を守ること」がゴールだと誤解されがちです。
でも、私にとっての“本当のゴール”は、「経営者ご自身が、迷いも含めて自分のビジネスや人生を問い直せる場をつくること」です。
結局のところ、どんな優れた制度やノウハウも、
“本音”や“願い”が置き去りにされてしまえば、いつか空虚になってしまうからです。
今日の相談の中で印象的だったのは、
「こんな些細なことまで相談していいんですか?」と尋ねられたことです。
むしろ、私は「どんな小さな不安も、気になる違和感も、遠慮せずにどんどん話してください」とお伝えしています。
たった一つの違和感、ほんの小さな“迷い”が、
経営やビジネスにとっては“未来を変える種”になることがあるのです。
今日も一人の経営者が、
「岩上先生と話していたら、自分でもう一度、やりたいことに挑戦したくなりました」
と言ってくださったのが、とても嬉しかったです。
その方はビザの手続き以上に、“自分の未来を問い直す勇気”を持ち帰ってくれたのだと思います。
行政書士の日々の仕事は、見方によっては「書類作業の繰り返し」「制度の説明役」と思われるかもしれません。
でも私が一番やりがいを感じるのは、
「迷いや不安と正面から向き合い、経営者の心に寄り添うことで、“問い”から未来を作るお手伝いができること」です。
これからも私は、目の前の制度や数字にだけ縛られず、
「今この瞬間にどんな問いが生まれているか?」を大切にして、
一人ひとりの経営者に寄り添っていきたいと思っています。
この日記を読んでくださった方へ。
もし今、何か迷いや違和感、誰にも話せないモヤモヤがあれば、
それは必ず、あなた自身の“新しい一歩”につながるヒントになるはずです。
どんな小さなことでも、気軽にご相談ください。
私は“問いの伴走者”として、いつでもお話をお待ちしています。
明日はまた、どんな出会いと問いがあるのか、とても楽しみにしています。
明日もこの場所で、日記を綴りたいと思います。