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やりたいことがなくても起業できる理由とは?目的なき挑戦が意味を持つ瞬間

やりたいことがなくても起業できる理由とは?目的なき挑戦が意味を持つ瞬間

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国際行政書士 岩上真也
AI時代の組織設計コンサルティング / 経営思考の伴走者

経営者が抱える「言葉にならない違和感」を、問いとして言語化。 AIを思考の拡張とし、組織の「空気」と「構造」を再設計することで、事業の本質的な成長と、社員が「ここにいていい」と感じられる未来を共創します。 外資系企業の設立・ビザサポートから、会計・経営・AI戦略まで幅広く支援。

Table of Contents
やりたいことがなくても起業できる理由とは?目的なき挑戦が意味を持つ瞬間

こんにちは。ラプロユアコンサルティング行政書士事務所 代表の岩上です。


「やりたいことがなくても、起業していいんでしょうか?」

この質問、私は今までに何度となく受けてきました。


ただ、面白いのは── その多くが、はっきりと口にされないということです。

「実は……」「まだ明確じゃないんですけど……」

そんな前置きやためらいと一緒に、 どこか申し訳なさそうに、ぽつりと語られるのです。


たぶん、こう思っているのかもしれません。

「やりたいことが明確じゃない自分は、起業する資格がないんじゃないか?」


でも、私はそれに対して、こう答えています。

「やりたいことがなくても、起業していいんです」


なぜなら、“やりたいこと”は、 やってみたあとに見つかることが、案外多いからです。


実際、私が今までに見てきた人の中には、 「とりあえず開業届を出してみた」
「最初は家族や環境の都合で始めた」
──そんなきっかけで動き出した人がたくさんいます。


そして、そういう人たちの多くが、 数ヶ月、数年後にこう言うのです。

「あのとき、思い切って始めてよかった」


もちろん、すべてがうまくいくとは限りません。

でも、最初から“正解”を見つけてから動こうとするほど、 人は迷子になりやすい。


今回のコラムでは、「目的がない起業」にどんな価値があるのか──

その裏にある思い込みや、見えづらい構造、 そして“問いが芽生える場所としての起業”という視点から、 やさしく、じっくり考えてみたいと思います。

“やりたいことがない”と起業してはいけないのか?

悩んでいる人の後ろ姿(起業の動機を探すイメージ)

「好きなことを仕事にしよう」「情熱を持って生きよう」──

そんな言葉があふれている今の時代。

“やりたいこと”を語れないと、何かが足りない人のように見えてしまう風潮があります。


実際、ネットやSNSを見ても、起業ストーリーの多くはこうです。

「昔から◯◯が大好きで」「それを仕事にするために独立しました」


もちろん、それが素晴らしい選択であることに異論はありません。

でも、それだけが“正しい起業”ではないはずです。


たとえば、スティーブ・ジョブズも、最初から世界を変えたくてアップルを始めたわけではありません。

好きなものをいじっているうちに、「これは売れるかもしれない」と思った──

その程度の衝動から、最初の行動が始まっているのです。


他にも、起業を“最初の就職”のように選んだ人。

「何者かになりたい」という衝動から始めた人。

──世の中には、ビジョンが先になくても始めた人たちが、実はたくさんいます。


“やりたいこと”が見つかってから始める人もいれば、
“始めたこと”の中からやりたいことが見つかる人もいる。


目的ドリブン型と行動探索型の起業比較図(Canvaで作成)

図:目的が先か、行動が先か──どちらも“自分らしいスタート”のひとつ

あなたは、どちらのタイプか、今すぐには分からないかもしれません。

でもそれでも、何かを始めてみること自体に、意味はあると思いませんか?

“仮の目的”でも、動き出すことには意味がある

悩んでいる人の後ろ姿(起業の動機を探すイメージ)

「目的もないのに動くなんて、無計画じゃない?」

そんな言葉を、私たちはどこかで聞いたことがあるかもしれません。


学校では「目標を立てましょう」と言われ、

就活では「将来のビジョンを語ってください」と求められる。


社会に出る前から、「まず目的を持て、それがないと始めるべきじゃない」という空気が染みついています。


だからこそ、“仮の目的”で動くことに、 私たちは少し構えてしまうのかもしれません。


でも本当に、そうでしょうか?


実際に、私が支援したある30代の男性は、

「転職がうまくいかず、仕方なく個人事業を始めた」と言っていました。

最初は“逃げ”だったそうです。


でも、半年後にこう言いました。

「今思えば、あの“仕方なく”が、 今の自分をつくった最初の分岐点でした」


また、ある女性は、趣味の延長でハンドメイド作品を販売しはじめ、

やがてそれが「他の人の表現を応援したい」という新しい価値観に育っていきました。


そのどちらも、明確な目的ではなく、“とりあえずやってみる”という行動から始まっています。


そして不思議なことに、

人は「やったこと」の中からしか、“本当にやりたいこと”を発見できないことが多い。


行動してみて初めて、「これは違うな」と気づくこともあれば、

「意外と楽しい」「もっと深めたい」と感じる瞬間もあります。


そのどれもが、“やった人”だけが手にできる気づきです。


だからこそ、私は声を大にして言いたいのです。

仮の目的でも、動き出していい。


もしかすると、始めた理由なんて、あとから塗り替わっていくかもしれません。

それでも構わない。


「最初にすべてを決めなくてもいい」ということを、 もっとたくさんの人に知ってほしいと思っています。

“やりたいこと”は、やった先に見えてくる

走りながら考える起業イメージ(動きながら進路が見えてくる)

「やりたいことがわからない」

そう悩んでいる人に、私は何度も出会ってきました。


でも実は、それはとても“普通のこと”だと思うのです。

なぜなら、人の価値観や興味は、行動の中でしか育っていかないからです。


机の前で考え込んでも、本当に心が動く瞬間には出会えません。

やってみて、「あれ、意外と好きかも」と思えたとき。

あるいは、「これは違うな」と身体で拒否反応が出たとき。


──そうした“行動の中の感情”が、自分の軸を掘ってくれるのだと思います。


ある20代の男性は、何の明確な動機もないままオンライン家庭教師を始めました。

「手っ取り早く始められそうだったから」という理由で。


でも1年後、彼はこう言います。

「自分は、教えることより“誰かが分かる瞬間”に立ち会うのが好きだったと気づきました」


この“好き”は、やってみなければ出てこなかった言葉です。


やりたいことを探すとき、私たちはつい“正解”を探してしまいます。

でも、やりたいことって、“走りながらふっと気づく”ようなものかもしれません。


だからこそ、やることそのものに意味がある。


もちろん、途中で迷うこともあるでしょう。

「本当にこれでよかったのかな」と、何度も振り返るかもしれません。


でも、それでも前に進んだ自分にだけ見える景色が、必ずあります。

そしていつしか、「私はこれが好きなんだ」と、 心の底から言える日が来るかもしれません。


やりたいことは、やった先にしか見えない。

この真実を、もっと多くの人に伝えていきたいと思っています。

目的のない起業が向き合うべき“問い”とは?

ノートに自分の問いを書き出す人(内面と対話する起業準備)

「目的がなくても起業していい」

──そう言われても、どこか不安が残る。


何を基準に動けばいいのか。

自分の中に、本当に軸があるのか。


そんな“自分への疑い”が、静かに胸を締めつけてくることもあるかもしれません。


だからこそ、私たちが向き合いたいのは、 「正解」ではなく「問い」です。


起業とは、何かの成果を証明することではなく、

“まだ言葉になっていない問い”を、少しずつ言葉にしていくプロセスでもある。


たとえば、自分自身にこんな問いを投げかけてみるのはどうでしょうか:

  • 「最近、何に対して“なんか引っかかる”と感じたか?」
  • 「人のどんな言葉に傷ついたか?」
  • 「自分の経験を、誰かに渡すとしたら、どんな形がいいだろう?」

これらは一見仕事と関係ないように見えるかもしれません。

でも、その感情の奥には、あなたにしか扱えない“問い”の芽が眠っているかもしれません。


私がこれまで支援してきた起業家の多くも、

「最初はこれが“仕事になる”なんて思っていなかった」と振り返ります。

でも、その人の中にあった“静かな問い”が、 いつの間にか人の共感や信用を集めて、事業として根を張っていく。


問いは、言葉にされる前はただの違和感です。

でも、それに耳を澄ませた人から、 “意味”はかたちになっていく。


だから私は、こう思っています。

目的のない起業は、「意味を問う力」とともに育っていく起業です。

あなたの中にある、まだ名づけられていない問い。

それこそが、起業という形に、静かに命を吹き込んでくれるのだと思います。

問いが“起業のかたち”になる瞬間

たとえば、「働き方って、もっと柔らかくできないのかな?」

そんな漠然とした問いを持っていた人が、 友人の子育てをきっかけに「週1だけ働ける仕事」を支援するコンサルティングを始めました。

また、ある女性は「人前で話すのが苦手な人って、どうやって思いを伝えてるんだろう?」という疑問を持っていました。

彼女は、知人の結婚式スピーチの“ゴーストライター”を頼まれたのをきっかけに、 「伝えたいけど話せない人の代わりに文章を書く」サービスを立ち上げます。

介護経験のある男性は、「親の介護をしていると、なぜこんなに孤立するんだろう」と感じていました。

その違和感から、週に一度“オンライン寄り合い”を開き、 今では企業向けに介護支援のプログラムを提供しています。


どれも、最初から「ビジネスを始めよう!」と意気込んだわけではありません。

ほんの小さな問いが、人とつながり、形を持ち、事業になっていった。


──さらに、こんな“問い”も、起業の入口になっています:

  • 「推し活って、もっと肯定されてもよくない?」→ 推し専用プレゼント代行サービス
  • 「農家の野菜が余るの、なんで?」→“訳あり野菜”のオンライン直販
  • 「田舎でも都会と同じ教育を受けられたら…」→ 地方向けオンライン家庭教師マッチング
  • 「本当は正社員になりたくない」→ フリーランス支援のワークスタイル設計サービス
  • 「友達がいないと趣味って続けにくいのなんで?」→ “一人趣味”のためのサブスク会員制SNS

こうして見ると、問い=違和感・モヤモヤ・ささやかな不便でいいのだと気づきます。

あなたの中にある、その小さな引っかかり。

もしかするとそれは、誰かにとっても、必要だった問いかもしれません。

まとめ~やりたいことが“今はない”あなたへ

目的ドリブン型と行動探索型の起業比較図(Canvaで作成)

図:目的が先か、行動が先か──どちらも“自分らしいスタート”のひとつ

“やりたいことがなくても、起業していい”──

その言葉は、一見ゆるく聞こえるかもしれません。

でも、その裏には大きな前提があります。


それは、人は「やったこと」の中からしか、問いを深められないという事実です。

そしてその問いは、 誰かの“困っている”や“どうしたらいいか分からない”と、 静かに交わっていきます。


気がついたら、誰かがあなたの問いに支えられていた──

そんな未来が、今の“よく分からないけど、始めたい”という気持ちから始まっていたら。


それは、とても尊い起業の形だと思うのです。


焦らなくていい。

今、言葉にできなくても大丈夫。

でも、ふと何かを「やってみよう」と思ったら──

その感覚だけは、どうか見過ごさないでください。

📝この記事の 3 行まとめ
  • “やりたいこと”がなくても、起業はできる
  • 行動が目的を見つけ、問いが意味を生む
  • 始めたあとに言葉が芽吹く、そんな起業もある
問いのない夜に、行動という灯りを。
またお会いしましょう。

よくあるご質問(FAQ)

  • Q:「やりたいことがない」と言う人は、本当に起業に向いていないんですか?
    A:そんなことはありません。
    むしろ“問いを探している状態”と捉えることもできます。
    すぐに明確なビジョンがあることよりも、「自分の違和感と向き合える人」が 長く価値を築いていくケースはとても多いです。

  • Q:目的がないまま起業すると、周囲から信頼されにくくないですか?
    A:たしかに「何がやりたいの?」と聞かれる場面はあるかもしれません。
    そのときは、「今は問いの仮説を形にしている最中です」といった言い方をすれば、 思考の深さや誠実さが伝わることもあります。

  • Q:行動しても、“やりたいこと”が見つからなかったらどうしますか?
    A:「見つからなかった」ことも、立派な発見です。
    その経験は、次に「どんなものなら違ったか」を判断する材料になります。
    起業とは、選び直しを許されるプロセスでもあると考えてください。

  • Q:まわりの人と比べてしまって、不安になります。
    A:とても自然な感情です。
    でも“スタートラインが違えば、地図も違う”のが起業の特徴です。
    他人の完成図ではなく、あなたの途中経過こそが価値になります。

  • Q:こういうスタイルの起業でも、行政的な手続きはサポートしてもらえますか?
    A:もちろんです。
    当事務所では、明確なビジョンが未確定な方や、探索段階の方でも法人設立やビザ支援を行っています。
    必要に応じて、事業の方向性を一緒に整理するご相談も可能です。

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