2025年5月17日|「違和感」に気づくことが、経営者の未来を変える
こんにちは。行政書士の岩上真也です。
私は日々、日本で事業を営む外国人経営者の皆様から、ビザや永住権取得に関するさまざまなご相談をいただいております。
今日は、ある経営者の方から経営管理ビザの更新に関するご依頼がありました。書類も財務も問題なく、手続きとしてはスムーズに進みそうだと感じていましたが、面談を進める中でふと、相手の方の表情に小さな「違和感」を覚えました。
書類チェックや制度解説をしているときは頷いておられたのですが、具体的な将来像や経営の課題について話題が及ぶと、どこか言葉が詰まる瞬間がありました。
その違和感をそのままにせず、「何か気になることや、不安に思われていることはありませんか?」とお尋ねしました。
すると、経営者の方は少し迷った様子で、「実は今後の事業方針や、会社をどんな方向に持っていくべきか悩んでいます」と本音を打ち明けてくださいました。
行政書士の仕事は、単に書類を整えるだけではありません。法律や手続きの知識も重要ですが、その根底にあるのは「経営者ご本人の想いや夢、そして不安や迷い」と向き合うことだと私は感じています。
目の前の相談に応じて書類を整えるだけなら、AIでも十分かもしれません。でも、たった一つの違和感に気づき、それを「問い」として投げかけることは、人にしかできない仕事だと思っています。
その経営者の方と、ビザ申請の話を超えて「今後の事業のビジョン」「ご自身が大切にしたい価値観」までじっくり話し合いました。
その中で、これまで言葉にできなかった悩みや希望が明確になり、「やっぱり日本で自分の夢を追いかけたい」という想いが再確認できたそうです。
最終的に、ビザ申請だけでなく「新規事業のプランニング」や「経営チームの見直し」にもつながる具体的なアクションを決めて、笑顔で面談を終えることができました。
このような経験を通じて、私は「違和感」や「迷い」を見逃さず、それを「問い」として大切にすることの重要性を再認識しています。
経営管理ビザや永住権の取得は、制度や数字で語れる部分も多いですが、「人の気持ち」「現場のリアルな揺れ」を理解し寄り添うことが、最終的に成功への一番の近道になると信じています。
最近は「赤字でもビザ更新はできるのか?」「不許可が出た時にどう動けばいいか?」「家族の不安をどうケアするか?」など、表面だけでは答えきれないご相談も増えています。
こうした課題も、法律や規則の知識だけでなく、「今この瞬間に、何を感じ、どんな夢や不安を抱いているのか?」という問いを大切に、じっくりと向き合うようにしています。
日記を読んでくださっている皆さまも、もし心の中に小さな違和感や、誰にも言えない悩みがあるなら、それはきっと「新しい一歩へのヒント」です。
行政手続きや書類のご相談はもちろん、「経営や人生の悩み」「自分らしく生きるための問い」も、ぜひ気軽にご相談ください。
行政書士として、また同じ経営者として、私は“問いの伴走者”でありたいと願っています。
明日はどんな経営者のどんな問いに出会えるのか、今から楽しみにしています。
また明日も、ここで日記を綴りたいと思います。