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小規模法人の売上が安定しない理由と「稼ぐ仕組み」の作り方

小規模法人の売上が安定しない理由と「稼ぐ仕組み」の作り方

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【有料級】小規模法人の売上が安定しない理由と「稼ぐ仕組み」の作り方

「ちゃんと商品もある。SNSもやっている。なのに、なぜ利益が出ないんだろう?」
そんな疑問を、何度も何度も聞いてきました。

「毎日がんばって発信してるのに、口座にはお金が残らない」
「お客様に“いい商品ですね”って言ってもらえてるのに、売上に直結しない」

そんな声が絶えません。

私はこれまで、数十社の小規模法人や個人事業主のご相談を受けてきましたが、 実はこの状態にはある共通点があります。

それは──
「稼ぐ仕組み」が、そもそも設計されていないということです。

よくあるパターンはこうです。

  • ・商品はあるが、それが誰に・どんな順番で届くかは曖昧
  • ・広告やSNSを頑張っているが、どこでお客様が“買う”のかが分からない
  • ・人を雇ったが、結局自分が全部やるハメになっている

これは、努力やセンスの問題ではありません。 構造が、設計されていないだけなのです。

たとえば、こんな構図を想像してみてください。 バケツに一生懸命水を注いでいるのに、底が抜けていて全部こぼれてしまう── 売上が残らない構造とは、まさにそんな状態です。

「戦略」と聞くと、なんだか大企業の話に感じてしまうかもしれません。 でも、むしろ小さな法人こそ、仕組みと構造で勝負すべきなんです。

このコラムでは、以下の3つの視点から、 “偶然売れる”状態を抜け出し、“意図して利益が残る仕組み”をつくる方法を考えていきます。

穴が開いて水がたまらないバケツのイラスト
  • ・商品:本当に利益が残る設計になっているか?
  • ・導線:顧客が自然にたどり着く流れがあるか?
  • ・チーム:誰が何を担い、どう連動する仕組みになっているか?

もし今、あなたの売上が“不安定”だとしたら── もしかすると、その原因は「がんばり不足」ではなく、 “構造の欠損”にあるのかもしれません。

私はこの仕組みの再設計が、すべての起点になると考えています。 だからこそ、次のセクションではまず「商品」の構造から見直していきましょう。

商品があるのに利益が出ない“構造的理由”

利益の出ない商品設計の図解

「商品はあるんです。でも、終わってみると全然お金が残らないんです」 そんな声を、これまでに何度も聞いてきました。

個人事業から法人化したばかりの方、小さな事務所を運営している方ほど、 この構造に陥りやすい印象があります。

商品そのものに問題があるわけではありません。 むしろ、コンテンツ力は高く、お客様からも喜ばれている。 それでも利益が出ないのは、「設計」の問題なんです。

私はよく、「商品は一軒家ではなく、街づくりのように設計するものだ」とお伝えしています。 一軒だけ立派でも、道がなければ誰も来られないし、水道も通らない。 つまり、商品単体ではなく“商品群の配置”と“流れ”が重要なんです。

穴が開いて水がたまらないバケツのイラスト

具体的には、こんな状態になっていませんか?

  • ・単発商品が1つしかなく、買い切りで終わってしまう
  • ・価格帯に段差がなく、選び方が固定されている
  • ・継続接点がないため、顧客関係がその場限りになる

これでは、どんなに優れた商品でも利益構造にはなりません。

そこで必要なのが、「3階層の設計」です。

商品設計の3層構造:
1. 入口商品(無料〜低単価)… 例:体験セッション、診断PDF
2. 中核商品(売上の柱)… 例:コンサルティング、講座、サービス本体
3. 継続・派生商品… 例:月額プラン、フォローアップ、応用サービス

この構造があると、1つの商品が終わっても、 「次は何を提案すればよいか」が自然に浮かび上がってきます。

ちなみに、私はかつて“中核商品しかない”法人を支援したことがあります。 そのときは、入口商品と継続商品の設計を整えただけで、 翌月の利益が1.6倍に跳ね上がりました。

つまり、「何を売るか」だけでなく「どう連動させるか」が、構造の本質なのです。

次は、いくら良い商品でも「導線がなければ届かない」── そんな「構造上の分断」の話に進みましょう。

導線がないと、商品は売れない

導線の分断イメージ

「SNSはやってるし、いいねも付く。でも売上にはつながらないんです」 こんな声を聞くことが、最近とても増えてきました。

それもそのはず。 発信や露出はあっても、“買ってもらうまでの導線”が設計されていないケースが圧倒的に多いからです。

私はこの状態を、“橋のない川”と呼んでいます。 顧客は商品という目的地を見てはいる。けれど、そこへ渡る橋がかかっていない。 そのまま流れに飲まれて、去っていってしまうんです。

たとえば、こんな状況に心当たりはありませんか?

  • ・投稿内容はあるが、商品ページや申し込み動線が貼られていない
  • ・ブログ/LINE/メルマガなどがバラバラに運用されている
  • ・「これいいな」で終わり、次の一手を読者に委ねてしまっている

導線とは、「誰が、どこで、何を見て、どう動くか」という“行動の地図”です。 この地図が曖昧だと、商品はどれだけ良くても届きません。

私は以前、ある講座販売のプロジェクトで、申し込みフォームまでの導線が“2クリック多い”という理由でCV率が30%下がっていたケースを経験しました。 それほどまでに、導線設計は結果に直結します。

導線設計の4ステップ:
1. 認知(まず知ってもらう)
2. 興味(なぜ必要かを感じてもらう)
3. 納得(“自分ごと”にしてもらう)
4. 行動(クリック・申込み・購入など)

導線設計の4ステップ図解

SNSや発信は、「認知」しか担っていません。 「いい投稿だったね」で終わってしまうのは、行動導線がないからです。

では、どうすれば“橋”をかけられるのでしょうか?

ポイントは、次に何をしてほしいのかを明示することです。 たとえば、無料診断の案内、PDFのDL、LINE登録など、読者が動きやすい一歩を設計しましょう。

導線とは、情報の流れではありません。 人の動きをデザインすること。 それが、構造としての「売上の起点」になるのです。

人を雇ってもうまくいかないのは「構造」がないから

構造のないチームの混乱イメージ

「何度も伝えてるのに、どうして動かないんだろう?」 「説明したはずなのに、“そんな話は聞いていません”って返される」 「気づけばまた、自分が全部やっている…」

こんな状態に悩まされていませんか?

この現象は、能力の差でも、相性の問題でもありません。 原因は──「構造が設計されていない」ことです。

私はこれを、“無言の迷路”と呼んでいます。 やることはある。人もいる。だけど、進み方もゴールも分からない。 迷路の中で、誰もが立ち尽くしてしまう状態です。

たとえば、こんな状況になっていませんか?

  • ・業務を「とりあえず渡す」だけで、目的や背景を共有していない
  • ・「どこまで自分で判断していいか」が明示されていない
  • ・仕事の成功基準やチェックポイントが曖昧

つまり、チームが機能していないのではなく、機能する“設計図”がないのです。

チーム設計に必要な2つの構造:
1. 役割の明示 … 何を任され、どこまでが自分の判断範囲か
2. 問いの共有 … なぜそれをやるのか/何のための業務か

この2つがないと、人は“動かない”か、“ズレる”か、“聞きに来る”しかありません。 そして、対応が面倒になり、結局「自分でやった方が早い」状態になるのです。

私はこれまで複数の組織再設計をサポートしてきましたが、 共通していたのは「人の質ではなく、構造の不在」でした。

「仕組みを整えれば、普通の人でも普通に動ける」 それが、構造設計の力なのだと私は思います。

では次に、この「商品・導線・チーム」という3つの構造をどう“連動”させるのか? その全体像を見ていきましょう。

商品・導線・チーム──稼ぐ仕組みは三層構造でできている

三層構造を表した図解

経営がうまくいかないとき、「商品が悪いのか?」「発信が足りないのか?」と原因探しをしてしまいがちです。

でも、私が現場で見てきた限り、要素単体の問題ではなく“構造の断絶”が原因であることがほとんどです。

たとえば、こんな場面を想像してみてください。

  • ・集客チームが頑張っても、売る商品が顧客のニーズとズレている
  • ・魅力的な商品があるのに、顧客が“どう買えばいいか”分からない
  • ・商品と導線は機能しているのに、受け入れるチームが回っていない

これらはすべて、“構造が分断されている”状態です。

私がご支援する中でも、この「バラバラに頑張っているけど成果が出ない」状態によく遭遇します。 努力はしている。人も育てている。だけど、売上は安定しない。

このとき必要なのは、各要素の「つなぎ直し」です。

稼ぐ仕組みの三層構造:

  1. 商品層: 利益構造の設計(入口〜中核〜継続)
  2. 導線層: 顧客がどうやって商品にたどり着くか
  3. チーム層: 誰が動き、どう連動して機能するか

この3層が連動して初めて、 「回る事業」「残る利益」「動く人材」が実現するのです。

構造とは、努力をつなげる“仕掛け”です。 だから、商品・導線・チームを別々に見るのではなく、“仕組み”として見て再設計する必要があります。

私はいつもお伝えしています。 「商品が売れないときは、商品を疑う前に“構造全体”を見てください」と。

次は、売上が不安定なときに「何から手をつければいいのか?」── その再設計の第一歩についてご紹介します。

“売上の迷子”から抜け出す、再設計の第一歩

再設計の第一歩を踏み出すイメージ

月によって売上が上下する。 なぜか理由が分からないまま、手応えだけを頼りに走り続ける。 気づけば、どこに立っているのかすら分からなくなっている。

私はこの状態を“売上の迷子”と呼んでいます。 どこかには道があるはず。でも、それが見えない。

そんなときに必要なのは、「もっと頑張る」ことではありません。 「構造を、見直す」ことです。

あなたのビジネスの中で、以下のチェックにいくつ当てはまるでしょうか?

  • ・商品が単発で、売れたあとの継続が設計されていない
  • ・認知から購入までの顧客導線が曖昧
  • ・人はいるのに、“誰が何を担うか”が明確でない

この3つのうち、どれか1つでも抜けていれば、 ビジネスは「偶然の売上」に頼る状態になります。

私はこう思います。 「仕組みを整えれば、売上は設計できる」と。

再設計は、一気にすべてを変えることではありません。 まずは、“いま空白になっている構造”を見える化するところから始めてみてください。

まずはここから始めてみましょう

紙に3つの問いを書き出してみてください:
1. 今ある商品の「次の商品」はあるか?
2. 誰にどうやって届ける導線になっているか?
3. 現場は“誰の頭の中”で動いているか?

これに答えられないものがあれば、そこが構造の“空白”です。 まずはその1つを埋めてみることで、全体の流れが変わっていきます。

次は、この記事の内容を“自分に引き寄せて考える”ためのFAQと、まとめです。 もう一度、あなたの現場と照らし合わせながら進んでみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 商品が1つしかないのですが、何から見直せばいいですか?

A. 今の商品を軸に、入口商品(無料・体験)や継続商品(月額・再提案型)を設計するところから始めてみましょう。

Q2. SNSや広告の導線をどう見直せばよいか分かりません。

A. 導線とは「認知 → 興味 → 行動」の流れです。それぞれのステップで何を見せ、どんなアクションを想定しているかを可視化しましょう。

Q3. 人を雇ってもすぐ辞めてしまいます。どうしたらいいですか?

A. 仕事内容よりも、「なぜそれをやるのか」が伝わっていない可能性があります。役割と問いをセットで共有する構造が必要です。

Q4. 現場が自走せず、すべて自分に戻ってきます。

A. 判断基準やゴールが“あなたの頭の中”だけにある状態かもしれません。タスクの言語化・フロー化が第一歩です。

Q5. 商品・導線・チーム、すべてが曖昧です。どこから着手すべき?

A. 最も“感覚に頼っている部分”から整理するのがおすすめです。多くの場合、それは導線設計(顧客の動き)です。

まとめ~稼ぐ仕組みは、構造でつくる~

構造で稼ぐ法人のイメージ
  • ・商品・導線・チームは“感覚”でなく“設計”で整える
  • ・売れない理由の多くは「要素」ではなく「構造の断絶」にある
  • ・利益とは、「誰が動いても回る仕組み」から生まれる

まずはここから始めてみましょう

紙に3つの問いを書き出してみてください
1. 今ある商品の「次の商品」はあるか?
2. 誰にどうやって届ける導線になっているか?
3. 現場は“誰の頭の中”で動いているか?

この問いに1つでも詰まったなら、それが“再設計の入口”です。 今日から、仕組みの再設計を始めてみませんか?

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この記事の監修者

国際行政書士 岩上真也
AI組織設計・経営デザインパートナー

法務 × 税務 × AI を一気通貫で統合する“経営デザイン”
外国人起業家・外資系企業の 会社設立/ビザ取得/経営管理 サポート
「問い」を核にした 組織構造・空気の再設計 と 財務・DX戦略 の実装

行政書士×税理士連携で、ビザ・会社設立から財務・DXまでワンストップ支援。
AIを活用して思考の幅を広げ、経営者が言語化しづらいモヤモヤを具体的な課題へ落とし込みます。
組織の「空気」と「構造」を再設計し、誰もが「ここにいていい」と感じる未来を共創します。

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